24時間対応|東京・埼玉・千葉
記事責任:森本 崇寛(Solstice One合同会社)

経年劣化のサイン
|築年数別の配管状態と確認方法

このページは、水道の経年劣化が気になる方が
今の状態を確認するための材料をまとめたものです。
「築年数が古い=すぐに交換が必要」とは限りません。
まず状態を確認してから、必要な対応を考えましょう。

今、水漏れや水が出ないなどのトラブルが起きている場合は:
→ 水漏れ
→ 水が出ない
→ つまり

賃貸にお住まいの方は → 賃貸・マンションの場合を
先に確認してください。

劣化のサインと意味

気になっている症状ごとに、何が起きているかを解説します

赤い水・茶色い水が出た

状態による(一時的→低 / 日常的→高)

水道管(給水管)の内側にサビが溜まると、
水に鉄分が混ざって赤や茶色になります。
特に朝一番に蛇口を開けた時に出やすい症状です。

深刻度の目安

しばらく水を出すと透明になる場合:
管内に溜まったサビが出ただけです。
健康への影響は通常ありません。
今すぐの対処は不要ですが、
配管の状態は確認した方がよいです。

日常的に色がついている場合:
配管内部のサビが進行している可能性があります。
築20年以上で鉄管を使用している場合に
起きやすい症状です。

近所でも同じ症状がある場合:
水道局の工事による一時的な濁りの可能性があります。
水道局に確認してください。

→ 築年数と配管材質を確認する
→ 放置するとどうなるか確認する
→ 水の色について詳しく確認する

水の勢いが弱くなった

原因の確認が必要です

配管の内側にサビや堆積物が溜まると、
水が通る道が狭くなって勢いが落ちます。
少しずつ弱くなっている場合、
経年劣化の可能性があります。

確認すること

全ての蛇口で弱くなっているか、特定の蛇口だけか
全て → 配管全体の問題の可能性
特定の蛇口だけ → 蛇口の問題またはフィルター詰まりの可能性

急に弱くなったか、少しずつ弱くなったか
急に → 水道局の工事/断水/元栓の問題の可能性
少しずつ → 配管の経年劣化の可能性

→ 築年数と配管材質を確認する
→ 急に弱くなった場合は 水が出ないを確認

蛇口のハンドルが固い

様子を見られます

蛇口のハンドルが固くなるのは、
内部の部品(スピンドル)のネジ部分がすり減ったり、
ハンドルの下にあるパッキンが
固くなって動きが悪くなっていることが原因の可能性があります。
使用年数10年以上で起きやすくなります。

放置するとどうなるか

すぐに壊れることは少ないですが、
無理に力を入れて回すと、水を止める受け側の部品が
変形して、蛇口を閉めても水漏れするようになる
可能性があります。

→ 自分で対処できるか確認する
※パッキン交換は比較的簡単な作業ですが、
受け側の部品が変形している場合は
蛇口全体の交換が必要になることがあります

水道代が少しずつ上がっている

確認を推奨します

使い方が変わっていないのに水道代が上がっている場合、
見えない場所で水が漏れている可能性があります。
壁の中、床下、地中の配管から漏れている場合、
外から見えないため気づくのが遅れることがあります。

確認方法

水道メーターで漏水を確認できます。

1. 家中の蛇口を全て閉める
2. 水道メーターのパイロット(小さな丸い印)を見る
3. 全部閉めた状態でパイロットが回っている
  → どこかで水が漏れている可能性があります

→ 水道メーターで漏水を確認する方法

パイロットが回っている場合:
→ 写真を送って確認してください(LINE)

パイロットが回っていない場合:
見えない場所の漏水は起きていない可能性が高いです。
季節による水道使用量の変動や、
水道料金の改定が原因の場合もあります。

つまりが繰り返す

根本原因の確認が必要です

同じ場所で半年以内にまた詰まる場合、
排水管の中に根本的な原因がある可能性があります。

考えられること

排水管内部に油脂や汚れが蓄積している。
配管の勾配が狂っている(地盤沈下等)。
排水桝(屋外の点検口)が劣化している。
配管自体が古くなって内部が凸凹になっている。

特に築30年以上の陶管やコンクリート桝は、
地盤沈下によるズレや割れが起きやすくなります。

→ つまりの詳細と対処法を確認する
→ 業者に相談すべきか判断する
→ 築年数と配管材質を確認する

築年数と配管材質で見る状態の目安

お住まいの築年数から、配管の状態の目安を確認できます

水道管にはいくつかの種類があります。
築年数によって使われている材質が異なります。

給水管(水を運ぶ管):
鉄管(鋼管):築20年以上の建物に多い。内部にサビが出る
塩ビライニング鋼管:鉄管の内側を樹脂でコーティング。サビにくい
樹脂管(ポリエチレン管等):新しい建物に多い。サビない

排水管:
陶管:築30年以上の建物に多い。割れやすい
鉄管:築20年以上の建物に多い。内部にサビが出る
VU管(塩ビ管):現在の主流。サビない。軽い

自分の家の配管材質が分からない場合:
床下点検口(キッチンに多い)から配管を見れることがあります。
分からない場合は写真を送ってください。

給水管

築年数 使われている可能性が高い材質 起きやすい症状 目安
〜15年 樹脂管 / ライニング鋼管 通常は問題なし 定期的な蛇口部品の交換で対応可能
15〜25年 ライニング鋼管 / 鉄管 蛇口の部品劣化。一部で水圧低下 部品交換で対応できることが多い
25〜35年 鉄管の可能性が高い 赤水、水圧低下、蛇口の固着 配管の状態確認をおすすめします
35年以上 鉄管の可能性が高い サビの進行、漏水リスクの上昇 配管の状態確認をおすすめします

排水管

築年数 使われている可能性が高い材質 起きやすい症状 目安
〜20年 VU管(塩ビ管) 通常は問題なし 定期的な清掃で対応可能
20〜30年 VU管 / 鉄管 つまりの頻度が上がる可能性 排水桝の点検をおすすめします
30年以上 陶管 / 鉄管の可能性 つまりの繰り返し、桝の劣化 配管の状態確認をおすすめします

この表は一般的な目安です。 実際の配管の状態は、使用状況や地域の水質、 地盤の状態によって大きく変わります。 築年数が古くても良好な状態の配管もあれば、 築年数が浅くても問題が起きることもあります。

→ 築年数と配管劣化について詳しく確認する
→ 給水管と排水管の違いを確認する

自分でできる簡易チェック

業者を呼ぶ前に、自宅で確認できることがあります

1

水道メーターの確認

全ての蛇口を閉めた状態で、
メーターのパイロット(小さな丸い印)が
回っていないか確認してください。
回っている → 見えない場所で水が漏れている可能性。
→ 詳しい手順

2

蛇口から出る水の色の確認

朝一番に各蛇口を開けて、
赤い水や茶色い水が出ないか確認してください。
5〜10秒ほど出して透明になれば、
管内に溜まったサビが出ただけです。
日常的に色がつく場合は配管内部の劣化の可能性。

3

排水桝(屋外の点検口)の確認

戸建ての場合、庭に四角いフタがあります。
これが排水桝です。
フタを開けて中を見てください。

水が溜まっている → つまりや勾配の問題の可能性
フタの周りの地面が陥没 → 桝の劣化の可能性
コンクリートにヒビ → 桝の交換時期の可能性
木の根が入り込んでいる → 桝の隙間から根が侵入

排水桝の確認は、つまりの予防にもなります。

賃貸・マンションにお住まいの方へ

賃貸の場合、配管は建物の設備です。
配管の修理や交換は、
管理会社(大家さん)が判断・手配するものです。

配管の経年劣化が気になる場合は、
自分で業者を手配する前に
管理会社に連絡してください。

自分で業者を呼んで配管工事をすると、
退去時に問題になる可能性があります。

ただし蛇口の部品交換(パッキン等)は
入居者側で対応する場合もあります。
まず管理会社に確認してください。

→ 賃貸の対応について詳しく確認する

全交換だけが選択肢ではありません

状態によって、いくつかの対応方法があります

配管の状態によって、対応方法は段階的です。

段階 1

部品の交換

蛇口のパッキンやカートリッジの交換。
配管自体に問題がなければ、
これで解決することが多いです。
費用目安:数千円〜数万円

段階 2

部分的な配管交換

問題がある箇所だけを新しい配管に交換する方法。
全体を交換するより費用も工期も抑えられます。

段階 3

全体の配管交換(引き直し)

建物全体の配管を新しくする工事。
壁や床を開ける場合があり、
費用と工期が大きくなります。

状態を確認する前に
「段階3が必要」と決めつける必要はありません。
まず現状を確認して、
どの段階の対応が適切かを判断します。

よくある質問

水道管の寿命は何年くらい?
配管の材質によって異なります。鉄管は20〜30年でサビが進行しやすくなります。塩ビ管はサビませんが接続部の劣化はあります。樹脂管は最も長持ちします。築年数だけでなく材質の確認が重要です。
赤い水が出たら配管交換が必要?
必ずしも交換が必要とは限りません。しばらく水を出して透明になるなら、管内に溜まったサビの排出です。日常的に色がつく場合は配管内部の劣化の可能性がありますので、状態確認をおすすめします。
配管の劣化を自分で確認できる?
メーターのパイロット確認、朝一番の水の色確認、排水桝の確認の3つが自分でできます。ただし壁の中や床下の配管は自分では確認が難しいため、気になる場合は写真を送ってご相談ください。
築何年くらいで配管交換を検討すべき?
一般的に鉄管は築25〜35年で状態確認をおすすめします。ただし築年数だけでは判断できません。赤水、水圧低下、つまりの繰り返しなどの症状が出ているかどうかが判断材料になります。
配管交換は家全体を一度にやる必要がある?
必ずしも全交換が必要ではありません。問題のある箇所だけ部分交換する方法もあります。まず状態を確認してから、適切な範囲を判断することが大切です。

配管の状態が気になる場合

写真を送って、今やることを聞く

※床下や排水桝の写真があると状態を判断しやすくなります
※築年数と気になる症状を一緒に教えてください
※写真は3枚までで大丈夫です

水が止まらない・被害が出ている場合

050-3479-4160

森本 崇寛

Solstice One合同会社 代表

東京・埼玉・千葉・神奈川で水まわりの修理・相談を行っています。
築年数が古い=すぐ交換ではありません。
まず状態を確認して、必要な対応を一緒に考えます。