お湯が出ない?水は出る?
連絡先を間違えないための切り分け

「お湯が出ない」「温度がおかしい」「給湯器から音がする」
こうした症状が出ると、多くの方がこう思います。

「お湯の問題=ガス屋さんに連絡」

実は、これが正しいとは限りません。
お湯のトラブルでも、水道業者で対応できるケースは多くあります。
逆に、水道業者では対応できない問題もあります。

このページでやることは、とてもシンプルです。
「水の問題か、お湯の問題か、両方か」を整理するだけです。

原因を特定しなくていい。修理方法も決めなくていい。
連絡先を間違えないこと。
まずは、そこだけを一緒に見ていきます。

給湯 水は出るがお湯だけ出ない → 給湯器・給湯配管の問題(水道屋でも対応可)
給水 水もお湯も出ない → 給水側の問題(まず元栓・止水栓を確認)

📋 現場でよくある誤判定

  • 「お湯=ガス屋」で電話 → 実は給湯配管の漏れで水道屋の対応だった(週に数件)
  • 凍結に熱湯をかけた → 配管が破裂して被害拡大(冬場に多い事故)
  • 給湯器エラーで慌てて交換 → リセットで直るケースも多い(まず取説確認)

このページで、やらないこと

  • 給湯器の修理方法は書きません
  • 機種や型番の話はしません
  • 今すぐ業者を呼ぶことを勧めません

このページで、やること

「水だけの問題か」「お湯だけの問題か」「両方か」を整理し、
どこに連絡すべきかの判断を間違えないようにします。

この先の使い方
質問に答えるような感覚で読み進めてください。
分からない質問があれば、「分からない」を選ぶのが一番安全です。

判断ルール(この3つだけ)

  • 水だけ異常 → 給湯器ではない(給水側の可能性)
  • お湯だけ異常 → 給湯器/給湯配管/混合水栓
  • 水もお湯も異常 → 元栓/給水側(給湯器ではない可能性)

いま「見えていること」を整理します

ここからは、原因ではなく事実だけを整理します。
「給湯器が壊れたかも」「古いから寿命かも」
そうした推測は、いまは置いておいてください。

当てはまるものを確認してください

  • お湯が出ない・出が悪い
  • 温度が安定しない(熱くなったり冷たくなったり)
  • お湯を使うと変な音がする
  • お湯だけ色がついている
  • 給湯器まわりから水が漏れている
  • お湯を使ったあとだけ何か違和感がある

判断の順番(ここだけ覚えてください)

  1. 水だけで起きるか、お湯だけで起きるか確認する
  2. 給湯器本体の問題か、配管の問題かを見分ける
  3. どこに連絡すべきかを判断する

ここで整理しているのは、原因ではなく入口です。
入口を間違えると、連絡先もズレます。
逆に、入口さえ合っていれば、あとから修正がききます。

水は出るのにお湯が出ない?
給水と給湯は別の系統

専門知識は必要ありません。
あなたの家の蛇口から出る水は、2つのルートから来ています。

① 水(給水側)

水道管から直接来る水です。
給湯器を通りません
元栓・止水栓で止まります

② お湯(給湯側)

給湯器で温められた水です。
給湯器を通ってから蛇口に届きます
給湯器が止まれば、お湯は出ません

なぜ、ここを分けるのか

この2つを分ける理由は、連絡先が変わるからです。

水だけの問題
→ 給湯器は関係ない → 水道業者

お湯だけの問題
→ 給湯器または給湯配管 → 状況により連絡先が変わる

両方の問題
→ 配管全体または元栓側 → 水道業者

大事なのは「水だけか、お湯だけか、両方か」
これが分かれば、連絡先を間違える可能性は大きく下がります。

あなたの状況に一番近いケースを選んでください

💡 知っておいてほしいこと

「お湯の問題=ガス屋さん」とは限りません。

ガス給湯器の交換・修理 → 水道業者でも対応できるケースが多い
給湯配管からの水漏れ → 水道業者の対応範囲であることが多い

ただし、以下は水道業者では対応できません:
• ガス自体の問題・ガス漏れ → ガス会社へ
• 電気温水器 → 電気業者またはメーカーへ

ケースを見ていて迷ったら
次のどれかに当てはまる場合は、そのまま別の判断ページに進んでください。

• 床が濡れている・水が増えている → 給水vs排水の判断ページへ
• ガスの臭いがする → どこに頼むべきか(連絡先判断)へ
• マンションで上階・共用部が関係しそう → 一次側/二次側の判断ページへ

🔍 検索例:お湯が出ない/給湯器 お湯 出ない/水は出る お湯だけ出ない/リモコン エラー表示

Q1

水(冷水)は普通に出ますか?

状況ラベル

給湯器または給湯配管が関係している可能性が高い

水は出るのにお湯だけ出ない・出が悪い場合、
給水管側の問題ではありません。

追加確認:給湯器のリモコンにエラー表示はありますか?

エラー表示あり → 給湯器本体の問題の可能性が高い
エラー表示なし → 給湯配管・混合水栓の可能性も

⚠️ やってはいけないこと

  • 給湯器本体を分解する
  • ガス栓を無理に操作する
  • 配管を外す
⚠️ 給水側の問題の可能性

給湯器ではなく、給水管側が関係している可能性

水もお湯も出ない・出が悪い場合、給湯器の問題ではなく、
元栓・止水栓・給水管の問題の可能性があります。

Q2

いつからお湯が出なくなりましたか?

確認ポイント

給湯配管の凍結の可能性

冬場の朝、特に気温が氷点下の日に起きた場合、
給湯配管が凍結している可能性があります。
気温が上がると自然に解消することも多いです。

⚠️ やってはいけないこと

  • 配管に熱湯をかける(破裂の危険)
  • ドライヤーで急激に温める
確認が必要

給湯器の一時的な停止 or 故障の可能性

使用中に突然止まった場合、給湯器が安全装置で停止した、
またはエラーが発生した可能性があります。
リモコンにエラーコードが出ていないか確認してください。

経年変化の可能性

給湯器の劣化または配管の問題

徐々に出が悪くなっていた場合、給湯器の経年劣化、
または給湯配管内の詰まり・劣化の可能性があります。

▼ 判断分岐事例(ケース①|お湯だけ出ない)

状況:朝起きたらお湯が出ない。水は普通に出る。リモコンにエラー表示はない。

確認したこと:

  • 外気温は氷点下だった
  • 昼過ぎに確認したら、お湯が出るようになっていた
→ 凍結だった可能性が高い → 今回は業者を呼ぶ必要がなかった

🔍 検索例:シャワー 温度 不安定/お湯 ぬるい/浴室 温度 上がらない/混合水栓 サーモ 劣化

Q1

温度が不安定になるのは、どんなときですか?

よくある現象

お湯の同時使用による温度変化

キッチンと浴室など、複数箇所で同時にお湯を使うと、
給湯器の能力を超えて温度が下がることがあります。
これは故障ではなく、給湯器の容量による制限です。

緊急性低

配管内の残り湯(冷め湯)の可能性

使い始めに配管内に残っていた水(冷めた湯)が出てくるため、
最初だけ温度が違うことがあります。
数秒〜数十秒で安定するなら、正常な動作です。

確認が必要

給湯器の不具合または混合水栓の問題

使用中にずっと温度が上下する場合、
給湯器内部の温度センサーや熱交換器、
または混合水栓のサーモスタットに問題がある可能性があります。

確認が必要

給湯器の能力低下または故障の可能性

設定温度まで上がらない場合、給湯器の経年劣化、
またはガスの供給に問題がある可能性があります。

追加確認:ガスコンロは正常に使えますか?
コンロも火が弱い場合 → ガス供給の問題 → ガス会社へ

▼ 判断分岐事例(ケース②|シャワーの温度が不安定(熱くなったり冷たくなったり))

状況:シャワー中に温度が上下する。熱くなったり冷たくなったり。

→ キッチンで同時使用していた → 故障ではなく給湯器の容量の問題

🔍 検索例:給湯器 異音/給湯器 ボン 音/給湯器 ゴー 音 危険/給湯器 ピー 音 エラー

Q1

どんな音ですか?

緊急性低

多くの場合、正常な動作音です

お湯を出すときに「ボッ」と音がするのは、ガスに着火する音です。
以前より大きくなった・何度もリトライする場合は要確認。

緊急性低

ファンや循環ポンプの動作音の可能性

給湯器にはファンや循環ポンプがあり、動作中に音がします。
以前より異常に大きい場合は確認が必要。

確認が必要

給湯器がエラーを出している可能性

警告音がする場合、リモコンにエラーコードが表示されていないか確認してください。

📞 電話は「修理依頼」ではなく「エラーコードの意味確認」として使えます。

⚠️ 要確認

不完全燃焼の可能性があります

① 使用を止める
② 換気する
③ 点検を依頼する

📞 電話は「修理依頼」ではなく「止め方・対処法の確認」として使えます。「今すぐ止めるべきか」だけ聞いても大丈夫です。

以前より明らかに大きな燃焼音は、不完全燃焼のサインかもしれません。

⚠️ やってはいけないこと

  • そのまま使い続ける
確認ポイント

ウォーターハンマー現象の可能性

お湯を止めた瞬間に「ドン」「ガン」という音は、
配管内の水圧変化による現象(ウォーターハンマー)です。

🔍 検索例:お湯 赤い/給湯器 赤水/お湯だけ 赤茶色/給湯器 サビ

💡 先に知っておいてほしいこと
お湯だけに色がつくケースは、実際には多くありません。給湯器内部でサビが発生することは稀です。
給水管(水側)の問題である可能性が高いため、まず「水」のときにも色がつかないか確認してください。

Q1

水(冷水)のときにも色がつきますか?

給水管側の問題

給湯器ではなく、給水管のサビの可能性が高い

水のときにも色がつく場合、給湯器は関係ありません。給水管の劣化・サビが原因の可能性があります。

まれなケース

給湯配管または給湯器内部の可能性

お湯のときだけ色がつく場合、給湯配管内のサビ、または給湯器内部の問題の可能性があります。ただし、このケースは非常に稀です。

確認をお願いします

まず「水」のときの状態を確認してください

お湯ではなく、水だけを出してみてください。水のときにも色がつくかどうかで、判断が大きく変わります。

▼ 判断分岐事例(ケース④|色がついている)

状況:お湯を出すと赤茶色い。給湯器が古いから給湯器の問題かと思った。

  • 水だけを出してみた
  • 水のときも赤茶色かった

→ 水でも色がついていたので、給湯器の問題ではない → 給水管のサビが原因だった

🔍 検索例:給湯器 下 濡れてる/給湯器 水漏れ/給湯器 結露/給湯器 ドレン 水

Q1

水漏れはどこから出ていますか?

確認が必要

給湯器本体の問題の可能性

給湯器本体から水が漏れている場合、内部の熱交換器や配管、または安全弁からの排水の可能性があります。

朝だけ(冬場) → 結露の可能性
常時漏水 → 深刻な可能性

📞 電話は「修理依頼」ではなく「止め方案内」として使えます。「今すぐ止めるべきか」「どこを閉めればいいか」だけ聞いても大丈夫です。

⚠️ やってはいけないこと

  • 給湯器本体を分解する
  • そのまま使い続ける(漏水がひどい場合)
水道業者で対応可能

給湯配管の問題の可能性が高い

給湯器につながる配管から水漏れしている場合、接続部のパッキン劣化や配管の破損が考えられます。これは水道業者で対応できる範囲であることが多いです。

追加確認が必要

まず「結露」の可能性を確認してください

冬場は給湯器の排気部分や配管に結露が発生し、水たまりができることがあります。これは故障ではありません。

• 冬場の朝だけ濡れている → 結露の可能性
• 気温が上がると乾く → 結露の可能性
• 常に濡れている・水量が多い → 漏水の可能性

🔍 検索例:給湯器 使うと臭い/お湯 使うと音/給湯器 使用後 水滴/給湯器 ガス臭い

Q1

お湯を使ったあと、どんな異変がありますか?

⚠️ 確認が必要

臭いの種類で判断が変わります

🚨 ガスの臭いがする場合
今すぐ:窓を開けて換気・火気を使わない・ガス会社へ連絡

多くの場合正常

使用後の動作音の可能性が高い

お湯を止めた後もファンが回り続けたり、循環ポンプが動く音がするのは正常な動作です。数分で止まるなら問題ありません。

確認が必要

エラーコードを確認してください

リモコンに表示されるエラーコードで、原因の目安が分かります。取扱説明書、またはメーカーのWebサイトで確認できます。

整理しましょう

具体的な症状を言葉にしてみてください

「何となく違和感」では判断が難しいため、いつから・どこで・どんなとき・水でも同じか確認してください。

どれにも当てはまらない場合

どのケースにも当てはまらない、または「よく分からない」と感じている場合、無理に当てはめなくて大丈夫です。

【全ケース共通】水だけ?お湯だけ?両方?

この判断軸が、連絡先を決める最も重要なポイントです。

共通Q

同じ症状は、水(冷水)のときにも起きますか?

給水管側の問題

給湯器は関係ない可能性が高い

水のときだけ問題が起きる場合、給湯器は関係ありません。給水管・止水栓・元栓側の問題の可能性があります。

給湯器または給湯配管

給湯器または給湯配管の問題の可能性

お湯のときだけ問題が起きる場合、給湯器本体または給湯配管が関係しています。

水道業者で対応できることが多いもの:ガス給湯器の交換・修理・給湯配管からの水漏れ
水道業者では対応できないもの:ガス自体の問題・ガス漏れ → ガス会社 / 電気温水器 → 電気業者

配管全体の問題

給水管全体または元栓側の問題の可能性

水もお湯も同じ症状が出る場合、給湯器は関係ありません。配管全体・元栓側の問題の可能性があります。水道業者に相談してください。

確認方法

水だけを出して、症状を確認してください

混合水栓の場合:レバーを「水」側(青い印・右側)にいっぱいに回して出す。
単水栓の場合:水の蛇口だけを開けて確認。

判断のための観察ポイント

「原因を特定する」ためではなく、「連絡先を間違えない」ための観察です。

観察①|水とお湯、どちらで起きているか

水だけ → 給湯器は関係ない / お湯だけ → 給湯器または給湯配管 / 両方 → 配管全体・元栓側

観察②|給湯器のリモコンにエラーはあるか

エラー表示あり → 給湯器本体の問題の可能性が高い / エラー表示なし → 給湯器以外の可能性も

観察③|すべての蛇口で同じか、特定の蛇口だけか

すべて同じ → 給湯器本体または給湯配管全体 / 特定の蛇口だけ → その蛇口(混合水栓)の問題

観察④|ガスコンロは正常に使えるか

正常に使える → ガス供給は問題ない → 給湯器本体の問題 / コンロも調子が悪い → ガス供給の問題 → ガス会社へ

よくある勘違い(間違えやすいポイント)

お湯の問題=ガス屋さん
→ ガス給湯器の交換・修理は水道業者で対応できることも多い

お湯が出ない=給湯器の故障
→ 凍結・断水・元栓の問題の可能性もある

温度が不安定=給湯器の故障
→ 同時使用による温度変化・混合水栓の問題の可能性もある

給湯器の下が濡れている=水漏れ
→ 冬場は結露による水たまりの可能性もある

お湯だけ赤茶色い=給湯器のサビ
→ 給水管のサビが原因のことが多い(水でも確認を)

ここまで来たあなたへ

ここまで読んだあなたは、もう「どこに連絡すればいいか分からない状態」ではありません。

  • 水だけの問題か、お湯だけの問題かを整理できている
  • 給湯器の問題か、配管の問題かの目星がついている
  • どこに連絡すべきかの判断軸を持っている

正直にお伝えしておきたいこと
このページは、実際に現場を見たうえでの「確定判断」ではありません。複数の原因が重なっている場合、見えない場所で起きている場合、ここに書いてある内容だけでは断定できないケースもあります。

これは逃げではありません。あなたに無理な判断をさせないための前提です。

ここから先は「決めなくていい」フェーズです

今すぐ修理を決めなくて構いません。業者を呼ぶかどうか、今日決める必要もありません。

いま大切なのは、連絡先を間違えないこと・無理な操作をしないことこの2つだけです。

水が止まらない場合

水が出続けている・漏れが止まらない場合は、電話で状況をお伝えください。止め方をご案内します。

電話で被害を止める

※ 相談だけでもOK・通話料無料

🌙 夜間・休日に見ている方へ

お湯が出なくても、水が出るなら
→ 緊急性は低い。朝まで待つ判断もあり
給湯器から水漏れしている場合
→ 給湯器への止水栓を閉めれば応急処置になる
ガスの臭いがする場合
→ 夜間でもガス会社へ連絡(24時間対応)
被害が止まらない・判断がつかない場合
→ 電話でご相談ください(止め方をご案内します)
LINE写真相談

文章で判断がつかない場合は、
写真3枚で整理します

状況を言葉にするのが難しい場合、写真で送っていただければ整理のお手伝いをします。

1

給湯器全体の写真

設置場所・周囲の状況が分かるように

2

リモコンの表示

エラーコードが出ていれば、そのまま撮影

3

気になる箇所

水漏れ箇所・配管・蛇口など

写真を送って相談する

24時間受付・相談無料・しつこい営業はしません

この記事について

この記事は、水道トラブルの現場対応に携わり、実際に起きた判断ミスや事故例をもとに、生活者が誤った行動を取らないための判断整理を目的として作成しています。

筆者は、水道修理の現場対応を500件以上経験し、技術指導員として30名以上を現場に送り出してきました。現場では「お湯の問題だからガス屋に電話した」「給湯器を交換したのに直らなかった」という連絡先ミスを数多く見てきました。

記事作成:森本 崇寛(ハロー水道修理屋さん)|著者情報はこちら